和紙ランプをつくろう


3年生グループ授業では、10月4、8日の2日間にわたって”和紙ランプ”の手作りワークショップを行ないました。教材は株式会社アーテックさんのものを使用。


生徒さんも「和紙でランプを作るの?」「なぜに風船?」と興味津々。「和紙ってウラオモテあるの?」「和紙ってどうやってつくるの?」と質問が飛びます。

問題の風船はどのように使うのか?答えはひとつでしょう。膨らませるのです。青い風船を口に当て、中3生がみんなで必死にふくらまします。



いや全然膨らまないじゃないの!!

最近は風船を膨らますのにも便利なポンプなども売られています。子ども達が自ら風船を膨らませる機会も昔ほど多くはないのかもしれませんね。でもここで簡単に甘やかさないのがフリースクールでぃありす(昭和的教育方針)。「膨らませる前にビヨンビヨン引っ張るねん!」「1回で諦めるんやない!何回もチャレンジせぇ!」と教師の暑苦しい叱咤激励が飛びまくります。厳しい指導のもと、ちょっとずつ風船も膨らみはじめました!

(しかし今度は「結び方わかんなーい!」問題が発生…)以下略。

熱闘の末膨らんだ風船たちをご覧ください。

長い下準備が整ったところで、土台となる風船に小さくカットした和紙を貼り付けていきます。でんぷんのりを水で薄めた液をハケにとって、1枚1枚丁寧に重ねていきます。

風船のステップではゼ―ハーしていた3年生たちですが、細かい作業は大の得意。丁寧に絶妙なバランスで和紙を貼り重ねていました。とっても上手。

全体を貼り終えたら1日目の作業は終了。数日乾かして後半戦に臨みます。


3日後の金曜日、和紙がとってもいい感じに乾きました。そんなわけで、この日はいよいよ土台の風船を和紙から取り出す作業に取り掛かります。風船にセロハンテープを貼り付け、その上から針で穴を開け空気をぬくぅ。

ぷ、ぷすぅぅ。

何ともたよりなげな音ともにみるみるしぼみゆく風船。そして悲劇は起こった。

「え…くちゃくちゃになっていく…」

しぼみゆく風船に和紙が引っ張られて共にぐずぐずに縮んでいくのです…。

ちょっとヒイてる生徒さん…。

平静を装いながらも完全に血の気が引いていく教師…。

数分後テーブルに残ったのは空気の抜けた風船と、くちゃくちゃにつぶれて変わり果てた姿となった和紙のカタマリ…。

このくだりは写真が残っていません(写真に残せるような平和な雰囲気ではなかった)。

いやしかしここで諦めないのがでぃありすっ子。「こういうもんだから!大丈夫大丈夫!和紙の内側から手を入れて優しく整形すれば元通りさ~!」と汗かきながらハッタリをかます教師に「ホントかよ…」と疑いの視線を送りつつ、素直にチャレンジしてみる生徒さん。

そして奇跡は起きた。

ゴミく…じゃなかった、くちゃくちゃの塊と化したその物体は見事美しい球体へと復活を遂げたのです!

あ~よかった~。

テンション高めに小躍りしながら教室の照明をオフ、いよいよランプに和紙シェードを取り付け!


わお!

思わず声を上げて感激する一同。

何度も「きれ~」とため息を漏らしながら、7色に変化する優しい光の球体を見つめたのでした。

「ゴミにならなくてよかった…」と生徒さん。いやぁ本当によかった。


↓スリル満点のくだりをよりリアルにお楽しみになりたい方は下記リンクにて音声と動画をご堪能ください。


アーテックさん、いつも素敵な教材をありがとうございます!!
今回の工作をとおして「和紙ってどうやって作るの?」という声が上がったので、次は和紙づくりに挑戦しようかな。生徒諸君!お楽しみに~。

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